[Intro] [Pizzicato strings fall in clipped patterns over low cello and muted floor toms.] 戸を閉じろ 火を消せ 名を呼ぶな 息を伏せ [Verse 1] 朝から降る雨 瓦を黒く染めた 市場の白い布 泥の中へ崩れた 兵は米蔵を囲み 役人は錠を壊し 老人の細い腕が 槍の柄を押し返した 誰かが石を投げ 誰かが弓を引いた 命令より一瞬 恐れのほうが速かった 倒れた籠の梨が 血の水路を流れ 泣き声と号令が 同じ軒下で割れた [Pre-Chorus] 止まれと叫んだ 雨に声が散る 剣を下ろせと 鉄の音が勝る 守ると誓った この手の先で 守られるはずの 命が消える [Chorus] 血雨の石畳 赤は誰のもの 旗が違うだけで 違わぬ人のもの 血雨の石畳 勝ちは誰のため 名を刻む高楼 声を消す雨だれ 踏まずに進めず 戻る道もなく 石の目地ひとつずつ 我らの罪が鳴る [Verse 2] 私は兜を捨て 倒れた子を抱いた 母の指は冷たく 空の袖をつかんだ 「敵ではありません」それだけを繰り返し 濡れた髪の重さが 腕の中で増した 家臣は損害として 十二の名を数えた 書役は村人を 反徒の欄へ移した 墨なら乾くだろう 雨なら止むだろう けれど石に混じる赤は 靴の裏まで残る [Choir] 血雨の石畳 赤は誰のもの 殿のものでもなく 将のものでもないもの 血雨の石畳 勝ちは誰のため 椀を失う者へ 冠は何を与え 踏まずに進めず 忘れることもなく 石の目地ひとつずつ 死者の問いが鳴る [Instrumental Break] [Cellos and low guitars repeat a minor-second figure while toms displace the downbeat; no environmental rain effects.] [Bridge] 刃を抜いたのは 恐れだった 刃を振ったのは 命令だった 刃を止めたのは 遅い慈悲だった 地に伏したのは 名もなき人だった 家名を守るため 記録を閉じるのか 人を守るため 家名に逆らうのか [Breakdown] [The ensemble drops to bass, floor tom and unison voices.] 十二ではない 一人ずつだ 損害ではない 生きていた人だ [Final Chorus] 血雨の石畳 赤は誰のもの 旗が違うだけで 違わぬ人のもの 血雨の石畳 勝ちは誰のため 濡れた簪ひとつ 答えを待つ雨だれ 踏まずに進めず 忘れることもなく 石の目地ひとつずつ 私の罪が鳴る 守るとした誓いが 誰かを踏むのなら この白い刃さえ 正しいとは呼ばない [Outro] [Pizzicato stops one note at a time; cello sustains the motif beneath an unaccompanied final line.] 雨は止んだ 赤は残った 列は進んだ 私は残った